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レンズ選びの基礎知識!フルサイズ換算ってなんだ?を解説するよ!

2018-05-28

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カメラやレンズを選んでいる見かける「フルサイズ換算」「35mm換算」という言葉。
初めてミラーレスカメラや一眼レフカメラを買おうっていう人にとってはまさに謎の言葉ですよね。
何を換算するんだろうって話ですよね。

でも、これはレンズの仕様を見る上でとても重要な情報なんです。
今回は、そんな”フルサイズ換算”について説明していきます!

レンズの写る範囲がわかる「焦点距離」

どのメーカーのレンズの名前を見ても必ず○○mmレンズという数字が書いてあります。この数字は、レンズの“焦点距離”を示しています。

焦点距離とは、レンズの中心である「主点」からイメージセンサーに結像するまでの距離のことを言います。

DC
・・・
DC
はぁ?なんじゃそれ

ってなる人が多いんじゃないでしょうか。
理系な話が苦手な人にとってはなんじゃそりゃって話ですよね。でも、大丈夫です。別にレンズの焦点距離が何たるかを理解してもしなくっても写真自体には何の影響もないです。

なので、当ブログでは焦点距離の詳しい説明はすっ飛ばしちゃいます。理系な方が解説されているサイトの方が詳しいですしね。もし、焦点距離について正確に理解しておきたいって人は、「焦点距離」とか、「画角」って言葉でググってみてください。

で、この〇〇mmっていう数字ですが、ざっくり言えば、そのレンズが広く写るか、狭く写るか、その性格がどんなレンズなのかが数字の大小でわかるようになっています。

数字が小さくなると広く写り(広角になる、画角が広がる)、大きくなると狭く写ります(望遠になる、画角が狭まる)となります。
大きくなる方は、感覚的には遠くのものが大きく写るってという方がわかりやすいかもしれません。

なので、この焦点距離という数字を見れば、どんなレンズなのかがわかります。
はっきりと決まっている訳ではないので若干の数字の前後はあると思いますが、焦点距離が、21mm以下が超広角、21~35mmが広角、50mm前後が標準、50~100mが中望遠、100~300mm辺りが望遠、300以上が超望遠という感じで呼ばれます。

人の目に映る範囲が焦点距離が50mmだとか言われていますので、数字が小さくなる程によりワイドな写りの写真になっていき、逆に数字が大きくなればなるほど遠くのものが大きく写るといった感じになります。
この辺りの感覚は、習うより慣れろの世界で数多く写真と撮っていると段々とおよそそれくらいの範囲が写るのか、どんな写りになるのが分かってきます。

この感覚がついてくると、撮る前にどの焦点距離を使ってどのように撮ろうかなって考えられるようになります。例えば、ポートレート写真だと中望遠だとか、花の写真でも一本をクローズアップしたいから望遠で撮る、群生感をだしたいからワイドに撮るといった感覚です。

それは慣れてからの話なので、まずは焦点距離はどんな性格のレンズなのかが分かると覚えておくとよいでしょう。

同じmm数のレンズを使用しても写る範囲が変わってくる

焦点距離をみる事で、どんなレンズなのかがわかると言いましたが、ちょっとわかりにくい点が実は一点あります。

それは、使用するセンサーサイズの大小によって、同じ数字の焦点距離のレンズを使用しても写る範囲が違ってくるのです。これは、以下の記事で説明しているレンズが作るイメージサークルとセンサーサイズの話が関係します。

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レンズは、外から入ってくる光をイメージセンサー上に像(正確ではありませんが映像みたいな感じです。)を映し出す役割を果たします。そして、その像の一瞬を読み取るのがイメージセンサーです。

レンズは円形をしているので、映し出される像は丸型でそれをイメージサークルと言います。
それに対して、光を読み取るイメージセンサーは四角です。

詳しくは、先に紹介した記事を参照してもらいたいのですが、イメージセンサーの大きさには大小があり、このサイズによって同じ焦点距離のレンズでも写る範囲が違ってくるのです。
言葉ではわかりにくい所なので、イメージすると以下の感じになります。

このイメージを見てもらえば、少しは分ってもらえるかと思いますが、レンズが描き出すイメージサークルに対して、イメージセンサーの大小によって写る範囲が違いますよね。
大きいフルサイズセンサーは、イメージサークルの外側まで写っていますが、小さなASP-Cサイズではイメージサークルの中央部分しか写りません。

つまり小さなイメージセンサーでは同じ焦点距離のレンズでも写る範囲が狭くなるのです。
感覚的な例えだと、写る範囲が狭くなる=望遠側に寄った写真相当になるってことになります。

ちょっと難しい所ですが、イメージセンサーが小さくなる程、同じ焦点距離でも望遠になるって覚える感じでOKです。

フルサイズ換算の表記でわかりやすくしている

同じ焦点距離のレンズでもセンサーの大小によって写る範囲の違いがでる事を説明してきましたが、同じ焦点距離のレンズでもカメラによって写る範囲が変わってくるので、焦点距離の数字では判断がしづらく少し不便に感じますよね。

そこで使われている表現が、フルサイズ換算(35mm換算)というものです。

この表現の元は、昔のフィルムカメラ時代に話が遡ります。
その昔、時代としては1950年代以降、世間一般的に一番普及した写真用カメラのフィルムサイズが35mmフィルムというものでした。このフィルムは、デジタルカメラに押されて入れ替わるまで長年使われてきた代表的なサイズのフィルムです。

リチャルド
有名なライカやフジフィルムの写るんですも35mmフィルムです

なので、フィルムカメラの焦点距離の標準が、35mmフィルムを基準に考える事が写真業界では一般的になったんです。
それがデジタルカメラになっても受け継がれ、使用するレンズが35mmフィルムで考えた場合にどれくらいの範囲で写るのかを表現するようになった訳です。

ただ、デジタルカメラの場合、コスト面の問題で35mmフィルムと同じ大きさイメージセンサーは高価過ぎて普及しづらいため、普及価格帯のカメラでは35mmフィルムよりも小さなイメージセンサーが使われるのが一般的になっています。
しかし、写真業界の35mmフィルムサイズを標準で考える点はそのまま残り、35mmフィルムと同サイズの事をフルサイズ(フルサイズイメージセンサー)と表現されるようになったのです。

という事で、レンズ仕様に書かれているフルサイズ換算〇〇mmという表現をみれば、どのサイズのイメージセンサーでもフルサイズカメラの◯○mm相当の範囲が写るレンズだよという事が分かるようになっています。

換算率は、センサーサイズによって異なる

イメージセンサーの大きさはカメラによって大きさが異なるので、フルサイズ換算の基準は35mmフィルムサイズとの対比で考える必要があります。
換算は、フルサイズセンサーとそれぞれのセンサーの対角線の比率で決まり、以下のようになります。

センサー 対比
フルサイズセンサー:ASP-Cセンサー 1 : 1.5 〜 1.7*
フルサイズセンサー:マイクロフォーサーズ 1:2

*ASP-Cは、メーカーごとにサイズが若干異なるため、比率も異なります。

例えば、キヤノンのASP-Cイメージセンサーの場合には、1:1.6の比率なので、レンズの焦点距離を1.6倍にした数字が、フルサイズ換算値となります。35mmレンズをASP-Cカメラに付けると、35mm X 1.6 = 56mm → フルサイズ換算で56mm相当になるって訳です。
つまり、フルサイズカメラに50mmレンズを付けた場合とキヤノンのASP-Cカメラに35mmレンズを付けた場合には、写真に写る範囲はほぼ一緒になるというように考えます。

換算比率が違うので、イメージセンサーが小さくなるほどレンズの焦点距離は全体的に小さくなります。マイクロフォーサーズのカメラでは、換算比率が2倍なのでフルサイズ50mm相当のレンズは、25mmレンズということなります。

リチャルド
理系的な事が苦手な人は、何倍になるかだけを覚えるのでも良いと思います

換算されるのは写る範囲だけ

フルサイズ換算する時に気を付けたい事があります。
換算◯◯mmというのは、あくまで写る範囲がフルサイズに対して同じになるというだけで、あくまでレンズの焦点距離自体は変わらない(換算前の値)であることです。

非常に難しいですね(^^;

ただ、レンズは焦点距離が違うことで写る範囲が変わるって事だけでなく、背景のボケ具合など写りにも影響する要素だという点がミソなんです。フルサイズ換算というのは、分かりやすい様にフルサイズの何mm相当に写るレンズだよという参考値であって、レンズ自体の焦点距離の数値が変わる訳ではありません。
このため、フルサイズ換算で同じmm数になるからといって、フルサイズカメラと同じ写り具合になる訳ではなく、レンズの焦点距離相当の写り具合になります。

例えば、ASP-Cカメラに35mmレンズを付けて56mm相当と換算されても、写る範囲が56mm相当であるだけでボケ具合は35mmになります。なので、フルサイズよりイメージセンサーが小さくなればなる程、前後のボケ具合は小さく(形がよりハッキリと)写ります。

フルサイズ対応レンズを買う時に気を付けたい

ASP-Cカメラを買う予定、もしくは、持っている場合に、フルサイズ対応レンズを買う時には、ASP-Cカメラに付けたら何mm相当のレンズになるのかを気を付ける必要があります。
換算すると思ったよりも望遠側になってしまって使いにくいという事が起こります。特に、焦点距離が小さい広角側のレンズは、少しのmm数の変化でも写りの変化が大きいので注意が必要です。
将来のフルサイズカメラ移行を見越して、フルサイズ対応レンズを買う場合には十分に気を付けてくださいね。

まとめ

今回説明したフルサイズ換算についてまとめると

  • 同じ焦点距離のレンズでも、センサーサイズによって写る範囲が異なってくる
  • 写る範囲の目安として、フルサイズ換算と表現される
  • 前後のボケ具合は、あくまでレンズの焦点距離になる
  • フルサイズレンズを買う時には、換算後の焦点距離に注意

という事になります。

ぷひー、頭がパンクしそうだよー
DC
リチャルド
正直難しい所だけど、ここは避けて通れない道なので頑張って覚えてね

今回の解説が理解できるとレンズの選択に役立つ事間違いなしです!
もし、それでもよくわからないなーって人は、少し雑になりますが、

  • 写る範囲はレンズの焦点距離の1.5~2倍になる
  • ボケ具合はセンサーサイズによって変わってくる

って事があるんだって事だけでも覚えてもらえればと思います!
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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